両側を大き建物に挟まれた細長い敷地に、明るくゆったりとした家をご希望されました。光と風を奥まで呼び込めるように、途中に坪庭を作りました。休みの日には坪庭の上を雲が移動してゆく様を、畳にごろんとして眺めています。
この家の特徴
坪庭から光と風を呼び込む
4畳半の坪庭を挟んで、2階は南にリビング北にキッチン、1階は南に寝室北にお風呂と洗面所を配置しました。各部屋の南北に窓を作ることができて、細長い敷地の奥まで光と風が呼び込まれています。
階段と廊下は屋外の雰囲気
廊下と階段を大きなガラスで挟み、壁を外壁と同じ金属仕上げにして、屋外のような雰囲気にしました。木の天井の落ち着いた部屋から廊下へ出るとガラリと雰囲気が変わり、日々新鮮な気持ちになっています。
リビングに幅一杯の窓を
家の幅は4.5m。リビングは壁を少なくできる2階にして、南側に幅一杯の窓をあけました。冬は部屋の奥まで陽だまりに、夏は深い庇で日差しを遮っています。地震に備えて鉄筋で窓を補強しています。
坪庭に面した土間の部屋
玄関を入ってコンクリート平板の通路を進むと、坪庭に面した明るい土間が広がります。お気に入りのキリムを敷いて小椅子を置いて、土間の部屋として使っています。
建主参加でコストを抑える
床や天井の木のオイル塗装、外のブロック積みと植栽と木のアプローチ、階段や手摺のワイヤー張りなど、建主さんが現場へ日参して仕上げてくれました。コストを抑えるとともに、家に手作りの優しさも添えられました。
DATA
所在地 | 愛知県名古屋市 |
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用途 | 専用住宅(家族構成:夫婦+うさぎ) |
構造・規模 | 軸組み木造2階建て |
敷地面積 | 99.17㎡(29.94坪) |
延床面積 | 89.92㎡(27.15坪)1階床面積:44.96㎡ 2階床面積:44.96㎡ |
完成 | 2003年12月 |
設計・監理 | 矢部真知子一級建築士事務所 |
施工 | 株式会社友八工務店 担当:植田 喜一 |
その他 |