この家の特徴
広々と感じるW形のリビング
敷地の形に合わせたW形のリビングは、途中がくびれているので奥行があるように見えます。突き当りには窓があり、外まで視線が伸びてゆきます。庭と緑道の景色も取り込んで、とても広く感じられます。
3角形の敷地の角に3つの小庭
3角形の敷地のコーナーを生かして、3つの小庭をつくりました。畳コーナーの窓からは西庭のシャラを、リビングからは緑道を背景にして南庭のモミジを、浴室と洗面所からは木塀の中にナンテンやエゴノキを楽しめます。
書斎からリビングが少しだけ見えるように
子育てをしながら仕事にも集中できるように、書斎はリビングの隣にして、間に幅40cmの穴をあけました(上の写真を参照)。リビングの様子がちらっと見えるので安心です。机の正面は緑の見える窓、サイドの壁は一面の本棚にしました。
キッチンは大工さんが作りました
キッチンは汚れやすいガスコンロの正面と脇を壁で囲い、シンクの前はダイニングの向こうに景色を眺められるようにしています(下の写真を参照)。ガス器具と食洗器は好みのものを選び、引き出しは器具に合わせてステンレス貼りにしました。ダイニング側は奥行の浅い収納にしています。
食品庫が家事の要所に
キッチンの背後に食品庫を作りました。玄関・洗面所へも抜けられる位置で、勝手口もついています。勝手口の外には屋根があり、物干し・ゴミ置き場・屋外洗い場を備え付けています。家事は食品庫のまわりで完結するので便利です。
玄関で趣味のアウトドア用品をお手入れ
自転車やスノーボードは、玄関の土間でお手入れ。長い時間を過ごすので、大きな窓から景色を楽しめるようにしています。道路からは高い位置にあるので、覗かれる心配もありません。吹抜けの上には空を望めます。
軒の出を生かした伸びやかな外観
道路から2m上がっている敷地なので、圧迫感のある家にならないように、シンプルな白でまとめました。
1階は塀と窓とドアを木にして優しさを添えて、水平な軒の出とガラスの手摺ですっきり見せています。
DATA
所在地 | 神奈川県鎌倉市 |
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用途 | 専用住宅(家族構成:夫婦+子ども+犬) |
構造・規模 | 軸組み木造2階建て |
敷地面積 | 238.01㎡(71.85坪) |
延床面積 | 122.38㎡(36.95坪)1階床面積:80.98㎡ 2階床面積:41.40㎡ |
完成 | 2003年08月 |
設計・監理 | 矢部真知子一級建築士事務所 |
施工 | 有限会社エスエス 担当:大内 功 |
その他 | ニューハウスムック「帰りたいのは木の家」掲載 ニューハウス 2004年 05月号 掲載 MINE 誌上「居心地のいい家を作ろう!」連載 |