Hさんが工事の契約を結ぶまでの流れ

Hさんが当事務所に設計を依頼されるきっかけから、施工会社と契約を結ぶまでの流れをご紹介します。

 

12月27日
建主がメールにて打診
  • 木造3階建ての坪単価の目安や設計と工事にかかる時間などについてメールで相談を受ける
  • メールで詳細返答
01月15日
建主が事務所を訪問
  • 設計を依頼される場合の流れを説明
  • 建て替えなので、設計期間を充分とりたいという意見あり
  • 2週間後に無料で設計案を提案することに決定
  • 周辺環境・家族の習慣・おおまかな要望を聞く
01月16日
敷地図を受け取る
01月17日
役所建築指導課訪問
  • 当敷地で可能な建物の規模・範囲などを確認
  • 設計開始
01月30日
第1回打ち合わせ
  • 3世帯を各階に分け居室のプライバシーを守りつつ、中庭を中心に3層の庭をつくり屋外に一体感をもたせる案:A案を説明
  • 車庫を建物の1階に設置したいという意見あり
  • アトリエを欲しいという意見あり
  • 設計料の提示
  • 日程(基本設計・実施設計・申請・見積もり・着工・竣工)を提案
01月31日
設計契約を希望される
02月20日
第2回打ち合わせ
  • 本体工事費の削減方法と本体以外にかかる諸費用の説明
  • 各案の本体工事費と総合計の目安を提示
  • A案の中庭を残しつつ車庫を建物1階に設置する案:B案を説明
  • 総2階建てのローコスト案:C案を説明
  • 世帯間のプライバシーは寝室を最優先したいという意見あり
  • 各案それぞれに検討を進めたいという意見あり
  • 日程を決定
1ヶ月中断
新築の意向を家族内で再確認のため一時中断
03月26日
第3回打ち合わせ
  • 写真集等を元に外観・内観についてのイメージを交換
  • B案の息子世帯居間と個室群を吹抜で視覚的に繋いだB’案を説明
  • C案を元に、寝室同士のプライバシーを確保したC’案を説明
  • 車庫にコストがかかり3世帯間の距離が中途半端なB案は却下になる
  • 中庭の楽しさを優先し、ローコストのC案は却下になる
04月22日
第4回打ち合わせ
  • 正式に設計契約を結ぶ
  • これまでの希望内容を再確認
  • 既存設備の利用を含め設備全般の要望を聞く
  • A案を元に息子世帯居間と個室群を吹抜で視覚的に繋いだA’案を説明
1ヶ月半中断
建主が体調を崩したため一時中断
05月08日
住宅金融公庫訪問
公庫から融資を受けるための条件を整理
06月08日
ミニ打ち合わせ
  • 家族それぞれの生活を図面上でシュミレーション
  • 現在の家族4人それぞれの生活方針を元に諸室の位置関係を再確認
  • A案を下地に、改善案を作成することに決定
06月18日
第5回打ち合わせ
  • 収納の考え方を説明
  • 住宅金融公庫の特徴を説明
  • A案の改善案で建物の配置・各部屋の配置など骨格を決定
  • 台所でも軽食をとれるようにしたいという意見あり
  • 各世帯に専用の物干し場を設けたいという意見あり
07月23日
第6回打ち合わせ
  • 前回の意見を元に改善した台所の配置・ベランダの追加等の説明
  • 模型を通して、外観・内観を基本方針を提案
  • 素材の組み合わせの基本方針を提案
  • 寝室は眺めも優先したいという意見あり 
08月12日
第7回打ち合わせ
  • 前回の意見を元に改善した寝室の配置・収納の拡充等の説明
  • 断熱性能・防犯性能・遮音性能について説明
  • 性能とコストのバランスについて要望を聞く
構造・役所打ち合わせ
  • 木造3階建てのため、構造設計を行なう事務所と下打ち合わせ
  • 法律上の注意点・問題点がないか市役所等と下打ち合わせ
10月07日
第8回打ち合わせ
  • 給排水・ガス・換気扇の器具を提案
  • 照明器具・スイッチ・コンセント・TV・TELの位置を提案
  • 断面図をもとに、各部高さの確認
11月05日
第9回打ち合わせ
  • 内装(床・壁・天井・建具・窓周り)をサンプルを見ながら提案
  • 外装(屋根・外壁・車庫・中庭周り)をサンプルを見ながら提案
  • 押入や収納内部の棚位置・引出位置を収納物に応じて提案
見積用実施設計開始
  • 打ち合わせで決めてきた内容を図面化
  • 内観・外観を模型とスケッチで確認しながら細部を決めていく
  • 仕上表・器具表・平面図・矩計図・立面図・展開図・建具表
  • 家具図・電気設備図・給排水衛生ガス設備図
  • 構造図(構造設計事務所作成)
構造打ち合わせ
柱・梁の位置・屋根のかけ方等の最終確認
見積用実施設計完了
  • 建主に見積用実施設計図を送付
  • 外観・内観・各性能と仕様について内容確認の説明文添付
  • 建主が多忙の為打ち合わせはせず、メールで内容確認
01月23日
建設会社1回目見積
  • 建設会社に見積用実施設計図を渡し設計内容を説明
  • 見積もりを依頼
建設会社打ち合わせ
見積用実施設計図の内容について質疑応答
金融公庫の説明
建主に住宅金融公庫の申し込みに必要な書類と内容の説明
1回目見積書受取
  • 建設会社にて見積書の受け取り
  • 単価が適正か、拾いが適正かを項目・細目ごとにチェック
02月18日
第10回打ち合わせ
  • Hさんに1回目見積書を渡し内容を説明
  • 見積用実施設計図の内容から若干の見直しを提案
  • 建具材料と流し台のグレード・硝子の防犯レベルなどを一部見直すことに決定
  • 住宅金融公庫の申し込み書類作成
02月21日
金融公庫申し込み
  • 住宅金融公庫窓口銀行に申し込み書類一式提出
02月22日
建設会社2回目見積
  • 建設会社・構造事務所・当事務所の3者打ち合わせ
  • 見積用実施設計図からの見直し内容をまとめ、申し合わせ
  • 単価について減額交渉を行い2回目の見積を依頼
03月05日
確認申請
金融公庫から「今後の手続きのご案内」を受け取り確認申請
03月15日
確認申請おりる
確認申請がおり、市役所で副本を受け取る
03月18日
第11回打ち合わせ
  • Hさんに2回目見積書を渡し内容を説明(本体工事の坪単価56万)
  • 床下備長炭と畳下収納庫の追加・和室内装仕様アップ等変更希望有り
建設会社3回目見積
建主からの変更希望を伝え、3回目の見積を依頼
契約用実施設計
見積用実施設計図を一部手直しし契約用実施設計図を作成
3回目見積書受取
Hさんに3回目見積書の内容を説明
03月31日
建設会社と契約
  • 建主と建設会社が当事務所立ち会いのもと工事請負契約を結ぶ
  • 3回目見積書と契約用実施設計図を添付

設計Hさんの模型を東8m道路・南4m道路側から見る。南中庭を囲み、西に北斜線制限一杯の3階建て。北に北斜線制限一杯の2階建て。東南角に眺めと日当たりが良いテラスを配置。