家をひと繋がりにして、楽しく暮らしたいとご希望されました。床の段差と階段から1階と2階を見通せるようにしたり、テラスとベランダを通り抜けて家の中を回れるようにしたり、延床面積25坪を広々と使っています。。

この家の特徴

北の竹林の眺めを生かす

東西と南を隣家に囲まれているけれど、北側の東寄りに竹林があります。この眺めを最大限生かせるように建物のかたちと窓のあけ方を決めました。家の中に入ると住宅街に居るのを忘れてしまいます。

LDKは壁が少ない2階に

細長くコンパクトな家では、1階は構造を強くするために壁が多く必要です。そこで、間仕切り壁が無く窓も広くできる2階をLDK+畳室にしました。道路から見られる心配もないのでカーテンを開けて生活しています。

1階と2階を段差で繋げて広々と

1階から70cm上がった畳室と、2階から45cm上がった畳室。段差をつくることで1階と2階を見通せるようにしました。2階の床組を見せて1階の高さを抑えることで、1階と2階の距離も縮めています。

天窓から太陽を呼び込む

隣家が近く南から十分な日差しを得られないので、家の真ん中に1坪の天窓をつくりました。冬はここからの日差しでぽかぽかです。夏は天窓の上にシートを被せて日差しを遮り涼しく過ごしています。

家の中を回れるように

1階は浴室からテラスを通って畳室へ抜けられます。入浴の合間にテラスで涼み畳で休んだりしています。2階はリビングからベランダ通って畳室へ抜けられます。その時々に好きな場所へ移動しています。

床をベンチや机に仕立てる

床を家具としても使ってコンパクトな家を楽しんでいます。床より45cm上げた2階の畳床は、キッチンカウンターのベンチに、床より70cm上げた階段の踊場は子ども室から机として使えるようにしています。

温泉気分で入浴したい

家族で入浴を楽しめるように、一般のものよりひと回り大きい浴槽を石張りでつくりました。浴槽の脇には板塀で囲まれたテラスと庭が、覗かれない高さの窓の外には竹林が広がります。

DATA

所在地 神奈川県海老名市
用途 専用住宅(家族構成:夫婦)
構造・規模 軸組木造2階建て
敷地面積 116.53㎡(35.18坪)
延床面積 83.88㎡(25.32坪)
完成 2009年9月
設計・監理 平真知子一級建築士事務所
施工 成幸建設株式会社 担当:岩田
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