4つのテラスで屋外にいるような都心の家

１坪のテラスで１階に光を

隣家に囲まれた１階の奥まで光が差し込むように、１坪のテラスを作りました。テラスと階段ごしに２階から降り注ぐ光が、１階を照らしています。天井は２階の床組みをあらわして、落ち着いた雰囲気にしています。

屋根付きのテラスは雨の日に活躍

雨の日でも屋根が付いているテラスで過ごすことができます。隣の家との間は、程よい高さの手摺で隠れているため気にせずゆっくりできます。

窓を開け放てば１階を通って２階まで風が吹き抜けます。

２階のテラスは全開サッシでリビングとひと続き

２階のリビングは天井までの高さ2.7ｍの引き込み全開サッシで、テラスとひと続きになるようにしています。隣家はリビングからテラスまで続く高さ1.8ｍの壁で隠し、西側の眺望だけを切り取って見せています。

窓を引き込んでテラスとひと続きにすると、大空間のリビングがあらわれます。高い壁のおかげで、プライバシーも確保されています。

屋上には露天風呂付きのテラス

洗面所から続く階段を上ると、空が広がる屋上テラスへ。手前には大きな桧の浴槽があり、空を眺めて入浴できます。その先は屋根いっぱいに広がる木製のテラスです。一部の床を斜めに持ち上げると背もたれになるしかけも作りました。

２階のLDKと寝室はワンルーム

２階のLDKと寝室をワンルームにして、広々と使いたいとのご希望。床に段差をつけて、天井の傾斜も変えて、キッチン家具で少し目隠しをして、ワンルームでも気にならないようにしています。部屋の突当りは両方とも窓にして、さらに広く感じるようにしました。

１階は将来貸せるように

家族構成の変化に合わせて１階を貸すこともできるように、玄関は幅を広くして将来２つに分けられるようにしました。１階の１坪テラス脇にある３畳の小部屋には、将来浴室・洗面所・トイレを作れるように設備の配管を通してあります。

階段のデザインも大切に

一部を収納として使える美しいかたちの階段にして欲しいとご希望されました。鉄の骨組みを厚い木の板に埋め込んで軽やかに仕上げました。昼は１坪のテラスからの光、夜は間接照明からの光に浮かび上がります。