新しい家で父との同居をスタート。周囲を様々な建物に囲まれた場所で3世代の家族が仲良く安心して暮らせるように、中庭を囲む家にしました。OMソーラーと障子で冬も穏やかに過ごしています。

この家の特徴

中庭を囲んで家族が1つに

LDK、玄関、お父様の部屋などで中庭を囲んだロの字形の間取りにしています。中庭との間の窓を開け放つと、中と外がひと繋がりになりとても広く感じます。中庭の向こうまで見えるので、どの部屋で過ごしていても家族に見守ってもらえます。

中庭でほっとする

中庭は5.4m×4.5mの広々サイズ。人目が気にならず、不審者の心配もなく、安心して過ごせます。リビング側は裸足で走り回れる板張り、玄関側は土足で遊べる石張りです。これから家族で木や花を植えるのが楽しみです。日差しが十分に当たるように、南側は平屋にしています。

吹抜けの下の大テーブルに集う

吹抜けの下にオープンキッチンと大きなテーブルを作りました。一緒に料理を作ったり、傍らで遊んだり、本を読んだり、家族みんなが集まってきます。食事の時間がずれても家族の隣で食べられます。子どもが2階にいるときも、吹抜けごしに声をかけています。

OMソーラーと南の窓で暖かく

吹抜けの南は2階建て分の大きな窓。夏は日差しを上下2段の庇で遮り、冬は日差しが部屋の奥まで届きます。OMソーラーで床下をあたため、冬の底冷えも防いでいます。建主さんの好みに合わせて、1階の窓は全て障子付きにして断熱性を高めました。

お父様の部屋に2つの居場所を

一戸建てから引っ越してくるお父様のために、お父様の個室の中に、中庭に面した明るい畳のコーナーと、奥まった位置の天井の高いフローリングのコーナーと、2つの居場所をつくりました。お父様の友達が訪ねやすいように、玄関から直接入れるようになっています。

洗面所もお風呂も中庭沿いに

5人家族は洗濯物がいっぱい。洗面所から直接出入りできる中庭にも、洗面所の中にも、広めの物干し場所をつくりました。中庭で遊んだ後に手足を洗うのも、お風呂上がりに中庭で涼むのも、自由自在。中庭の緑を眺めながらの入浴も楽しみです。

内玄関で片付けも楽に

玄関の隣にシューズインクローゼットを作り、家族用の内玄関にしました。靴の脱ぎ履きをしやすいベンチや傘かけ用のバーを壁に取り付けています。その他の壁は一面の収納にして、高い位置は大きいものも仕舞えるロフトにしています。

DATA

所在地 東京都大田区
用途 専用住宅(家族構成:夫婦+子ども+父)
構造・規模 軸組み木造2階建て
敷地面積 238.16㎡(71.90坪)
延床面積 197.18㎡(59.53坪)
完成 2006年10月
設計・監理 平真知子一級建築士事務所
施工 株式会社中島工務店東京支店 担当:浮名 啓三
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