歳を重ねた時に心地よい家は、温度差がなく夏涼しく冬暖かく、手摺があり段差無く、家事や家の管理が楽、など性能面も重要ですが、さらに、家の中で至福のひと時を過ごせることも大切にしています。
家の中に様々な居場所がある
両親が70代のうちは、一緒に旅行やお出かけを楽しむ機会が多かったのですが、80歳に近づくにつれて、遠出は疲れるようになってきました。
家の中に様々な居場所があったら、家の中を移動するだけで様々な体感を得られます。
天井が高い所と低い所、陽だまりの窓際と北の静かな窓際、板張り・左官塗り・和紙貼りなど様々な内装。毎日使う洗面所やトイレにも楽しさがあるとより豊かに。
家の中で5感を刺激される
庭の緑や空を眺めたり、窓から風や花の香りや鳥の声を感じたり。夜は間接照明からの柔らかい光に包まれたり。
周囲の環境を楽しめるような間取りと窓のあけ方、繊細な光の計画など、5感を刺激される家なら、1日中家で過ごしても、幸せだと思うのです。
写真の「相模原の家」は、そのような思いで設計しました。近々「住宅事例」にて詳しくご紹介します。
関連記事
家のパーツ
2016.06.20
鉄の手摺と鍛鉄の手摺
鉄の手摺はすっきりとした印象、鍛鉄(ロートアイアン)の手摺は味わい深い印象...
工事監理の過程
2017.09.11
SE構法の上棟
クレーンで持ち上げられた木材が、次々に組み上げられてゆきました。 &nb...
建築とイベント
2016.11.27
木の建築賞の現地選考に同行
太陽熱木材乾燥庫と、蔵のリノベーションの現地選考に同行し、様々なお話を伺い...