住宅設計の仲間たちと見学してきました。とにかく楽しい!
山のかたちの芝屋根
アプローチから見た、ラコリーナ近江八幡。お菓子メーカーのショップや社屋などの複合施設です。
周囲の山の景色にとけこむように、屋根も連山のような形になっています。季節によって屋根の色が変わるなんて、楽しいですよね。てっぺんの松の木に、思わず笑みがこぼれます。
田んぼの風景
メインショップの建物を抜けると、田んぼの風景が広がります。田植え前の季節でしたが、独特の香りと、しっとりとした水面に惹かれます。
田んぼでザリガニの巣穴に指をつっこんで誘いだしたことや、おたまじゃくしの腹の渦巻き柄が怖かったことが、瞬時に思い出されました。
記憶を喚起する場をつくるって、すごいな。
謎の集落
事務所棟から見おろすと、複雑な屋根の様子がよくわかります。懐かしいけれど見たことが無い、不思議な風景です。
粗っぽい仕上げが魅力に
大きな屋根の下は回廊になっています。左官塗りの壁は、社員さんが仕上げたそうです。素人による粗っぽく不揃いな仕上がりが、建物によく似合っています。
やぼったくならないのは、本物の素材の強さと、造形の上手さと、ディテールへのこだわりのせいかな。
静謐なトイレ
トイレ棟の外壁は真っ黒な焼杉。木枠のガラス扉をあけて中に入ると、優しい色合いの左官の空間が広がります。
ご紹介しきれないけれど、洗面台も、トイレの個室も、木・石・左官・金属・陶器で構成されています。
賑わいの空間と、静謐なトイレ。統一された世界観の中でも見事な使い分けをされていて、素晴らしい!
家具も建物に合わせて
家具も建物の素材感に負けていません。机の縁と椅子の背には皮をあしらい、椅子の座面も薄く、見た目だけでなく使い勝手も行き届いています。
向かいの席の人との視線は、植物で遮るという心遣い。楽しくて居心地の良い、素晴らしいところでした!
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